日本男児を育てるブログ

米国留学や海外での育児を経た、小学生・幼児の男三兄弟の母。子育てを通じて見えてくる日本社会や、絵本のことなど、日々感じたことを記録します。

初めての学習参観 〜教えない先生、お礼を言わない子供達?

小学校の入学式から二週間。さっそく初めての学習参観と保護者懇談会がありました。

授業を「おべんきょう」と呼び、始まりと終わりに先生にお願いやお礼の挨拶をしないことに、まず驚きました。いくつか感じたことを書いてみたいと思います。

 

日直の挨拶 〜教えない先生、お礼を言わない子供達?

授業の始まりと終わりの号令や挨拶と言えば、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?私は自分の経験から、以下のようなものが当然かと無意識に思っていました。

<着席の場合>
日直「姿勢を正して。これから◯時間目の授業を始めます」
全員「お願いします」

日直「姿勢を正して。これで◯時間目の授業を終わります」
全員「ありがとうございました」

 

<起立の場合>
日直「起立、気をつけ、礼」
全員 礼

 

今回学習参観に参加すると、以下のような挨拶でした。 

日直「これから◯時間目のおべんきょうをはじめます」
全員「はじめます!」

日直「これで◯時間目のおべんきょうをおわります」
全員「おわります!」 

 

子供を主体とした学びの場であるという考えに基づいているなのでしょう。学校の先生は教え授ける立場ではなく、子供の学びを支援する立場と捉えられているのかと想像します。

なお、出席番号は男女別ではなく共通で、席もその番号順のため入り混じっています。先生は全ての生徒をさん付けで、男の子でも「渡辺さん」のように呼ばれていました。

 

しかし学校以外に、先生に対する日本人らしい礼節を教える場がどこにあるのでしょうか?いくら子供主体、アクティブ・ラーニング、儒教的価値観は古いと言っても、先生からのご指導はある訳で、お礼を言ってはいけない理由はないはずです。このような礼節は、海外から見ても日本人の美徳と感じられる部分ではないでしょうか。

また、保育園でも小学校でも先生に対して敬語どころか「です・ます」を使うこともないのも気になります。

お世話になっている個人の先生のピアノ教室では、挨拶やお辞儀、お月謝袋の渡し方まできちんと指導してくださるので、学校がこのような状態の中、他に機会が他にあって良かったと思いました。

 

敢えて気になった点を書いてみましたが、学校には丁寧に細やかに見ていただき、賑やかに同級生たちに囲まれて元気に楽しく学校に通うことができて、感謝の毎日です。

社会の縮図とも言える公立小学校で、多様性に触れ、人との関わり方を学んで、逞しく育って欲しいと思います。